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院長日記

皮膚病どうする?

皮膚病どうする?

お肌の生活習慣病

1. 手荒れ

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:若い主婦の方などは「忙しくて」、ある程度ベテランの方になると「昔はこんなに弱くなかったのに」といいながら、干上がった田んぼのようにひび割れた手を恥ずかしそうに見せてくれます。私もおっしゃる通りだと思います。小さいお子さんや何もしないご主人を支えるために主婦の手は想像を絶する外敵にさらされます。また、年齢とともに皮膚の防御機能・代謝が低下すれば今まで耐えられた刺激に耐えられなくなります。昔の洗剤に比べ各種の合成洗剤は汚れとともに油も脂(皮脂)も良く落ちますから乾燥傾向に傾きやすいこともあると思います。

(1)「手荒れ=手湿疹・主婦湿疹」

:手荒れも接触皮膚炎の1つで多くが刺激性皮膚炎です。つまり、外からのダメージに耐えられるうちは同じ生活をしていても無症状。一線を越えると瞬く間に湿疹・ひび割れを起こしてしまいます。大半の人は主婦業から解放され2週間ほど旅行にでも行っていただければきれいになりますが、そんなゆとりがあればそもそも湿疹などはできません。当院ではお話を聞く中で少しでも避けられる悪化要素を探しつつ治療を行っていきます。ただ、生活スタイルを全く変えずに治すのはかなり難しいというのも事実です。

2. 肌荒れ

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:「最近目の周りがカサカサして時々かゆくなるんです。花粉症もあるのでアレルギーでしょうか?」。まぶたなどの顔のなかでも皮膚の薄い部分から徐々に拡がる肌荒れ。確かに春から秋にかけて各種草木の花粉が飛散していますし、血液検査でアレルギーが見つかる方もいらっしゃいます。ただ、比較的多いのはやはり基礎化粧品などによる慢性的な刺激性皮膚炎だと思います。「保湿成分」というのは比較的サイズの大きいものが多いですから丈夫な角質の上から塗っても中へは入りません。ですから、界面活性剤をつかって、表面を僅かに壊してから中へ入れる工夫が必要になるのです。お肌が丈夫な時は問題ないのですが、体調と一緒で「肌調」がありますから調子が悪いときはその刺激が強く作用して荒れてしまいます。当院では荒れたお肌を治療するのは当然ですが、お肌をいい状態に保つ工夫を理解していただけるよう努めています。

3. にきび

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:「にきび」というと思春期の通過点として額などに良くできるものをイメージされ、20歳をすぎて顎の周りにできると「大人ニキビ」などと呼ばれることが多いと思います。ニキビができる過程には大きく(1)毛穴がつまる (2)古い脂がたまり雑菌が繁殖する (3)雑菌に対して炎症が起きる。といった、3つの要素があります。これら1つ1つの要素を正しく把握し対処することで、多くのニキビがよくなります。

(1)「にきび=尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」

:一口に「にきび」といっても、人それぞれに悪くなる周期があり、悪くなる要素にも主なものとそうでないものがあります。ホルモンのバランスが大きく作用する人や不適切な化粧の習慣、無意識に触っていたり・・・。当院では診察を通して悪化の要素を判断し、それぞれに応じた対処を考えます。場合によってはホルモンの検査をさせていただくこともありますし、ピーリングやビタミンCのイオン導入、レチノイン酸(ビタミンA誘導体)外用などの保険が使えない治療をおすすめする場合もあります。

(2)「重症にきび=膿疱性ざ瘡(のうほうせいざそう)」

:どこまでが通常のニキビでどこからが重症のニキビかというのは患者さんからしてみれば「私にとっては重症!」という部分もあると思います。ここでいう「重症」というのは毛穴でおきる炎症が極めて強くおさまったあとに大きな痕が残ってしまうタイプを言います。このタイプの方は炎症を起こす白血球が過剰に活動してしまうのでなかなか良い状態を作るのが難しいといえます。当院ではピーリングやレチノイン酸の塗り薬に加え、抗生物質を比較的長期間内服していただきながら良い状態を保つように調整していきます。

4. 乾燥肌?敏感肌?

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:「私は乾燥肌だから冬場になるとカサカサして痒くて痒くて」、「昔は平気だったけど年をとったらあちこち痒くて」。どちらもあちこちが痒くなるという表現ですが、実は、乾燥肌の痒みと敏感肌の痒みは原因も治療も大きく異なります。

(1)乾燥肌=皮脂欠乏性皮膚炎(ひしけつぼうせいひふえん)

:乾燥肌による痒みは皮脂の分泌が減少(年齢)もしくは過剰に洗浄(洗いすぎ)することで皮脂膜が無くなり、体温が低下することで汗の分泌が低下することで角層が弱くなることから始まります。ここへ、ほこり、雑菌、衣類、洗剤などの刺激が加わることで皮膚炎を生じカユミが出ます。 皮脂の分泌を増やすことは現代の医学では難しいため、落としすぎないことと外から補ってあげることが必要です。当院では、症状に応じて入浴の方法などを理解していただき適切な塗り薬による治療をおすすめしています。

(2)敏感肌≒皮膚掻痒症(ひふそうようしょう)

:多くの人は乾燥肌も敏感肌も同じようなイメージをもってらっしゃると思いますが、実は大きく違います。敏感肌は年齢とともに、もしくは糖尿病などの別な病気を背景に痒みを過剰に感じる状態を言います。年齢とともに皮膚は薄くなりますから外からの刺激の受け取り方が強くなったり、神経の機能がうまく調節できなくなる病気でも痒みを感じやすくなります当院では、この皮膚掻痒症に対しては、ステロイドなどの塗り薬が効果が無く、飲むお薬でうまくつき合っていただけるよう説明させていただいています。

5. 巻き爪

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:「巻き爪」は足の形に合わない靴で押されたりする刺激に加え、それを防ぐために深爪をすることで爪の下や周りの肉が盛り上がることで徐々に爪が変形し内側へ食い込むようになる状態をいいます。角が痛くなるのでついつい短く切ってしまいがちですが、周りの肉がよけいに盛り上がって「刺し爪」になり悪化させてしまうことも少なくありません。

「巻き爪=わん曲爪」・「刺し爪=陥入爪」

:巻き爪の多くは合わない靴による刺激と爪の切りすぎ(深爪)が原因で起こります。また、多くはありませんが、寝たきり状態で足を使わない場合なども爪を適度に広げる下からの力が加わらないために巻き爪になることがあります。巻き爪を悪化させないためには(1)正しい靴を選び、(2)正しい爪の切り方をし、(3)早めに矯正などの治療を行うことです。当院では、基本的には爪を切除せず、痛みの少ないワイヤーによる矯正治療を行います。加えて、靴選びに関するアドバイスも行っています。

6. 魚の目・たこ

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:「魚の目・たこ」はどちらも慢性的な圧迫が加わることで皮膚が圧力に対抗するために角質を厚くする防御反応の結果として起こります。たこは通常、平らに厚くなるので痛みは少ないですが、魚の目は骨の出ている場所にできやすく真ん中が「芯」の様に深くなるのでとても痛くなります。どちらも足の圧力を上手に調節するために靴選びがとても重要になります。

「魚の目=鶏眼(けいがん)」・「たこ=胼胝(べんち)」

:足は全体重を支え、力を分散しうまく逃がす仕組みを備えています。バランスがとれた足は前から見ても横から見てもアーチ(弓なり)になっていてこれが絶妙に体重を分散し柔軟に支えています。ところが、このアーチが外反母趾(がいはんぼし)・内反小趾(ないはんしょうし)、扁平足(へんぺいそく)などでうまく作れない状態になると体重が一部に集中し魚の目やたこになってしまいます。また、多くはありませんが、部分的に血行が悪くなったり(糖尿病や動脈硬化など)、骨が変形することも原因になります。当院では、厚くなった角質を取り除くだけでなく、予防も含めた靴選びのアドバイスも行っています。

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